Google Car と LIDAR の未来は?
自動走行の中でも最も重要な技術の一つが、車両の目となる三次元計測センサーです。近年の自動走行ブームの先駆けとなった DARPA Ground Challenge では、ほとんどの参加チームが Velodyne 製レーザーレーダー (LIDAR)を使用していましたが、このデバイスは $70,000 と途方もなく高価で、車両本体よりもはるかに高い価格のために、自動走行の商用化にあたっての大きな課題と目されています。
Google-car でさえもこの Velodyne 製LIDARを使用していたのですが、IEEE Spectrum によると、今年頭に発表された新型車両では、なんと自社開発の LIDAR を搭載しだしたそうです。The New yorker はこの価格を $10,000 と報じていますが、Google がこの価格で LIDAR を大量に他社供給するようなビジネスを行うとは思えませんので、これは量産にこぎつけられた場合の話でしょう。
一方の Velodyne は64層から16層に減らした廉価版 VLP-16 を $8,000 で販売し始めました。
そのほかには Valeo が $1,000 で使えるレーダーを2016年に完成させようと狙っていますが、遅れ気味のようですのでどうなることやら。
大本命は SICK や HOKUYO などの工業向けにすでにレーザースキャナーを供給している企業です。彼らは広報せずとも自動車業界からアプローチが来るのか、外からあまり動きが見えません…。
いずれにせよ成長が見込まれる市場ですので、これからもコニカミノルタのような参入し、どんどん価格を競ってほしい、とユーザーサイドからは切に願います。